■ 刈り込み
 芝草を健全で美しい状態に保つために、適時適切な刈り込みを行う必要があります。芝草の生長点は
地表近いところにあるため、適切に刈り込むことにより、茎葉は再生し、また太陽光の適切な透過と葉間の
適度な湿度を保ち、病害虫や枯死を防ぎます。
  ・刈り込み頻度・・・年3〜6回
  ・刈り込み高さ・・・コウライシバの場合、25〜50mm(20mm以下は避ける)
  ・作業者・・・小型機械でも可能だが、大面積の場合、業者に委託する方が能率的で安価にできる
         可能性が高い
  薬剤散布を控えた場合、雑草の混入率が高くなります。雑草をむしる作業は子ども達でも
十分できますので、学校美化運動の一環として行うことをおすすめします。
■ 手取除草
  病害虫を防除するために行いますが、学校のグランドという性質上、控える方がよいです。
小さな異変を発見したときに早期対処すると非常に効果適です。
  ・頻度・・・毎年同じ工程で行うのではなく、芝生の状況を見て、その場にあった薬剤を
        適宜散布します。
  ・作業者・・・危険なので、業者に委託するべきです。
■ 薬剤散布
  刈り屑が芝生上に集積すると、見栄えが悪いだけでなく、病原菌の発生源ともなるので、刈り込み後に
必ず行います。
  ・作業者・・・大面積の場合、業者に委託する方が能率的で安価にできる可能性が高い。
  日本では降水量が多いため、とりわけ灌水の必要性はありませんが、長期間無降水で
乾燥状態が続くことが多い時期(7〜9月)には灌水が必要となります。
(手撒きあるいはスプリンクラーによるもの等)
■ 灌水
■ 施肥
 芝草の生長を旺盛にし、その機能を維持するとともに、葉色を緑色にし美観を保つためには、適切な施肥が
必要です。
  ・頻度・・・年3回以上。少ない量をこまめに行う方が病気にかかりにくい。
  ・内容・・・状況により、有機肥料と微量要素肥料を選択しながら行います。
  ・作業者・・・子どもでも施工できるので業者が行う必要は少ないです。
 あらかじめ調整または用意した土壌(砂)を芝生上に薄く散布します。目的としては、
@芝草の仕上がり促進、A芝草面の不陸調整、Bサッチ(枯死して繊維化した茎葉や根等、
目土等との混合物)の抑制、C防寒と乾燥防止等のために必要です。
  ・頻度・・・年1回以上
  ・内容・・・シルト分が少ない土均一にまきます。踏圧が高いところは隔年で春先に
        エアレーション(通気)するとよいです。
  ・作業者・・・大面積の場合、業者に委託する方が能率的で安価にできる可能性が高い。
■ 目土
■ スイーパー(刈り屑処理)
 芝生の維持管理は、労力がかかります、それは、芝生が最も酷使される植物であることを考えれば
当然で、常に踏まれたり、擦り切れたりと簡単ではありません。だkらこそ手をかけて芝生を守ってあげる
ことが必要となります。その中でも、専門業者が行ったほうがよいものと、コミュニケーション機能を期待して
生徒や地域住民が行ったほうがよいもの、校庭での使用を控えたほうがよいものがあります。
それらの性格を踏まえ、以下に管理工程をあげます。

学校緑化事業